Letter

アバランシェフォトダイオードを利用した光子数識別器

Nature Photonics 2, 7 doi: 10.1038/nphoton.2008.101

<p>アバランシェフォトダイオードは実用的な単一光子検出器として広く利用されている。従来のデバイスは1個以上の光子に応答するが、入射パルスや短い時間間隔中の光子数を識別できない。しかし、量子検出の適用可能性を一般的に広げるためばかりでなく、量子計算、通信、干渉法向けに、光子数識別器が至急必要である。今回我々は、現在の認識に反して、初期段階の非常に弱いアバランシェを測定する手法を利用すると、アバランシェフォトダイオードで光子数を識別できることを示す。そのような条件の下では、アバランシェフォトダイオードからの出力信号は入射パルスの光子数に比例する。アバランシェフォトダイオードは極低温に冷却せずに通信波長で動作する小型の大量生産デバイスなので、この方法は光子数識別の実用的な解決策となる。</p>

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