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インコヒーレント空間ソリトン

Nature Photonics 2, 6 doi: 10.1038/JnphotonInThisIssue66840

インコヒーレントな空間光ソリトンは、回折による広がりと非線形自己集束効果のバランスがとれたとき非線形媒質中に発生する自己束縛ビームである。本質的に、ビームは、導波路に閉じ込められているかのように振る舞う。しかし、これまで観測されたそのようなソリトンはすべて、固有変動時関よりはるかに長い低速非線形応答時間を示す媒質中を伝搬するものであった。今回、テクニオン(イスラエル)およびコロラド大学(米)のM Segevらの研究チームは、瞬間的な非線形応答を示す物質において非線形性が非局所的であれば、インコヒーレント空間ソリトンが存在可能であることを示した。高度に非局所的な非線形応答を示す物質を通してイメージングを行うという興味深い可能性が、実験から示唆されている。

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