In This Issue

アンテナをチューニング

Nature Photonics 2, 5 doi: 10.1038/JnphotonInThisIssue66248

電波工学の世界では、アンテナの共振は、キャパシタやインダクタなどの集中回路素子を用いてインピーダンスを変えることによって目的の周波数にチューニングされることが多い。金、シリコンまたはシリカからなる微小なナノディスクとナノシリンダーをアンテナに組み込むことによって、同様の手法がフォトニクスの世界の光ナノアンテナに適用できるようである。今月号では、Andrea AlúとNader Enghetaが、そのようなナノ回路素子で光アンテナの周波数応答を変える方法を理論シミュレーションで示している。今回のシミュレーション結果から、アナログ電子回路設計の多くのアイデアがまもなく光学技術者らによって光学分野向けにアレンジされるようになることが示唆される。結果として、新しい機能をも持つ、あるいは既存の光学設計をしのぐ新種の小型光回路が得られることになるであろう。

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