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光の局在化

Nature Photonics 2, 2 doi: 10.1038/JnphotonInThisIssue64591

小型導波路構造を用いて光を遅くすることにより全光メモリーやバッファを実現する光回路を開発する技術者らは、設計の規模を拡大し構成を複雑にする際、注意が必要になるかもしれない。カリフォルニア大学サンディエゴ校のS Mookherjeaらは、今回、長く連なった結合共振器において光が局在化しうることを見いだした。鎖状の1次元シリコン・ナノフォトニック導波路を用いた実験で、局在化がバンド端付近の波長における光の局所的トラップにつながることを示している。Mookherjeaらは、製造欠陥による構造中の無秩序性が光伝送特性に影響を及ぼし、無秩序性が高くなるほど局在化の誘発に必要な長さが短くなると結論付けている。

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