Letter

透明ファイバー–無線リンクにおけるマイクロ波プラズモニック混合器

Nature Photonics 12, 12 doi: 10.1038/s41566-018-0281-6

無線機器に要求されている広い帯域幅に対処するため、搬送周波数がミリ波帯やテラヘルツ帯へ移行している。その一方、データは一般的に、光ファイバーによって遠方の無線アンテナへ伝送される。したがって、光ドメインと無線ドメインを切り替える完全な透明性と柔軟性が望ましいと思われる。本論文では、透明な光リンクにおいて無線から光への直接受信機を実証している。我々は、60 GHzの搬送周波数で、無線距離1 mにわたって20 Gbit s−1で、5 mにわたって10 Gbit s−1で送信することに成功した。こうした進歩のカギは、無線情報を光信号へ直接マッピングするプラズモニック混合器である。このプラズモニック方式のサブ波長特性と著しい場の閉じ込めによって、超小型のCMOS互換構造において、場は入射場の最大9万倍に増強された。このプラズモニック混合器は電子速度に制限されないので、将来のテラヘルツ技術に適合できる。

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