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光子を数える

Nature Photonics 1, 10 doi: 10.1038/JnphotonInThisIssue60668

パルス光中の光子数を直接測定できれば、それは量子通信および量子コンピューティングに携わる研究者らにとって非常に魅力的な技術となる。米国国立標準技術研究所(コロラド州)のE Gansenらは、量子ドット光ゲート電界効果トランジスタ(QDOGFET)を利用することによって、今回この偉業を成し遂げた。GaAs/AlGaAsデバイスに光を照射すると、光生成キャリアは光子数に比例する電流変化を引き起こす。Gansenらのチームは、弱いレーザーパルス中の光子数を数えるのにこの方法が適していると述べており、光子エネルギー1.54 eV、パルス幅20 μsのパルスを用いて実験を行っている。Gansenらによると、今後の研究によって通信波長におけるより速い速度での測定が可能になるとのことである。

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