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COVID-19:動的なCOVID-19免疫シグネチャーには予後不良と関連するものが含まれる

Nature Medicine 26, 10 doi: 10.1038/s41591-020-1038-6

致命的疾患ともなり得る新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について、理解が進み治療技術が改善されれば、その病因ウイルスである重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)がもたらす脅威を大きく減らすことができるだろう。我々はこのような目的で、病院で治療を受けたCOVID-19患者だが、その他のバックグラウンドは不均一性が高い63人を調べ、中核となる末梢血免疫シグネチャーを明らかにした。このシグネチャーには、B細胞と骨髄単球の細胞構成に見られる独特な変化、大きく変化したT細胞表現型、選択的なサイトカイン/ケモカインの発現上昇、およびSARS-CoV-2特異的な抗体が含まれる。シグネチャーの特徴の一部によって、免疫防御や免疫病理学的性質に関する他の状況との関連性が明らかになった。また、好塩基球や形質細胞様樹状細胞の減少といった特徴は、疾患重症度と強く相関している。その一方で、特徴の3番目のセットには、IP-10、インターロイキン10、インターロイキン6の3種のサイトカインの組み合わせが含まれ、これはその後の臨床経過を予測する。従って、他のCOVID-19コホートでの独立した検証次第では、このシグネチャーに含まれる個々の特徴は、全体として、また個別的にも治療法選択の指針となり、COVID-19の発生病理についての手掛かりを与え、またリスクに基づいた患者層別化を早期に行うことに役立つだろう。こうした層別化は、COVID-19のような症状が段階的に変化する疾患に特に有用である。

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