Technical Report

画像化技術:in vivoでの広域三次元光学顕微画像技術

Nature Medicine 12, 12 doi: 10.1038/nm1450

in vivo 生きているヒト患者において上皮組織や粘膜組織、内皮組織の広域三次元光学顕微画像を得る技術は、表層部分を広範囲にわたって細胞レベルで診断するための画像を得られることにより、医療に多大な影響を及ぼすだろう。望ましいサンプリング間隔という点についてこれらの組織の範囲の広さを考えると、目標達成するには迅速なサンプリングが必要となる。非侵襲的な診断技術が好ましいが、多くのアプリケーションは低侵襲性の機器を使うことで体内深部の目的部位への接近を可能にしている。我々はすでに、光ファイバーを使う光学振動数領域画像化法(OFDI)と名づけた画像化技術を開発した。OFDIは、柔軟で細いカテーテルを通して高解像度の横断面画像を速やかに得ることによって、上記の要件を満たす技術である。本論文では、その試作機を用いたin vivoにおける食道粘膜と冠動脈の広域顕微画像を示す。我々の予備的研究で得られた結果からすると、この技術は上皮疾患の広域診断用画像を得たり、冠動脈病変や医原性の影響を評価するための有用な臨床ツールとなるだろう。

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