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免疫:移植片対白血病応答における抗原提示細胞とアロ抗原発現のきわめて重要な役割

Nature Medicine 11, 11 doi: 10.1038/nm1309

同種骨髄移植(BMT)後の移植片対白血病(GVL)応答は、悪性疾患に対する最も強力なタイプの免疫療法の1つである。抗原提示細胞(APC)は同種BMTにおける最も重大な合併症となる移植片対宿主病(GVHD)の誘導にきわめて重要であるが、GVL応答における役割は不明である。本論文では、臨床症状に相当するマウスGVL腫瘍モデルを用いて、APCと腫瘍上のアロ抗原発現がGVLにきわめて重要であることを見いだした。さらに、GVL応答においては、ドナーAPCの関与度は腫瘍負荷強度が軽減されるにつれて増すが、宿主由来のAPCが優位であることもわかった。

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