Brief Communication

非ステロイド性抗炎症薬はAβ42を低減させてプレセニリン1の高次構造を変える

Nature Medicine 10, 10 doi: 10.1038/nm1112

最近の研究では、一般的に使用されているいくつかの非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)が、アミロイド前駆体タンパク質(APP)の切断産物を、長さがより短かく繊維形成能の低いものに変換するという意外な結果が示されているが、その基礎となるメカニズムについてはわかっていない。今回我々は、蛍光共鳴エネルギー転移法を用いて、Aβ42を低下させるNSAIDはAPPとプレセニリン1が接近する際の距離に特異的に影響を及ぼし、in vitroおよびin vivoの両方でプレセニリン1のコンフォメーションを変えることを示す。このことは、今まで知られていなかったアロステリックな作用機作の存在を示している。

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