News Feature

風力発電から鳥を守るために

Nature ダイジェスト Vol. 9 No. 9 | doi : 10.1038/ndigest.2012.120918

原文:Nature (2012-06-21) | doi: 10.1038/486310a | An ill wind

Meera Subramanian

ブレードが高速回転する風力発電所は、周辺を飛ぶ鳥やコウモリにとって重大な脅威となっている。野生生物が安全に世界の空を飛べるようにするには、何をどうすればよいのだろうか。

Marc Bechardは、スペイン南端の石灰岩でできた丘陵地帯を歩きながら、不安げに空を見上げた。それは、2008年10月のことだった。数千羽のシロエリハゲワシ(Gyps fulvus)が、同じく絶滅が危惧されるほかの種類の猛禽類とともに、ジブラルタル海峡から、その先のアフリカ大陸に向かって飛び立とうとしていた。ここで鳥たちは危険な空域を飛行しなければならない。ジブラルタル海峡の両側には、高さ170mにも達する風力発電機のタービンが密集・林立していて、そのタービンブレードが、時速270kmという猛スピードで空気を切り裂いているのだ。

全文を読むには購読する必要があります。既に購読されている方は下記よりログインしてください。

Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

プライバシーマーク制度