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太陽の100万倍のスーパーフレア

Nature ダイジェスト Vol. 9 No. 8 | doi : 10.1038/ndigest.2012.120826

原文:Nature (2012-05-24) | doi: 10.1038/nature11194 | Startling superflares

Bradley E. Schaefer

太陽で見られた過去最大のフレア(太陽大気で起こる爆発現象)の実に100万倍以上ものエネルギーを持つフレアが、太陽とよく似た星で起こっている。この「スーパーフレア」現象について、今回、宇宙望遠鏡ケプラーの観測データが詳しく調べられ、その生成機構に関するこれまでの仮説に、疑問を投げかける結果が得られた。

スーパーフレアは太陽に似た星で見られる増光現象で、そのエネルギーは1033から1039エルグ以上に達し、数分から数日続く。太陽でもフレアは頻繁に起こっていて、黒点(太陽表面の平均よりも温度の低い領域)上の磁場によって起きる。しかし、太陽で観測されたこれまでで最大のフレア(1859年に英国の天文学者リチャード・キャリントンが観測したイベント)の総エネルギーは、約1032エルグにすぎない1。太陽に似た星はきわめて安定した天体であり、そこで太陽のケースの1000万倍、1039エルグものエネルギーを持ったスーパーフレアが起こるとは、まさに驚くべきこと、エキサイティングなことだ。京都大学大学院理学研究科附属天文台花山天文台(京都市)の前原裕之・教務補佐員らは、宇宙望遠鏡ケプラーの観測結果から365例のスーパーフレアを見いだし、Nature 2012年5月24日号478ページで報告した2

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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