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体内時計に効く薬

Nature ダイジェスト Vol. 9 No. 8 | doi : 10.1038/ndigest.2012.120824

原文:Nature (2012-05-03) | doi: 10.1038/485045a | Time in a bottle

Joseph Bass

体内時計という仕組みは、動物の行動や生理を、地球自転の24時間周期に同期させている。この時計のいわば歯車を標的とした薬剤が、肥満などの代謝障害に有望であることがわかった。

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多くの国では、春が近づくと時計の針を1時間進めて夏時間に変える。翌朝は、いつもより早く起きなければならない。しかし、体内時計はまだ1時間先に進んでいないため、強い眠気に襲われる。このような睡眠パターンの小さな乱れは、実は、疲労やある種の心疾患を起こりやすくする1。概日(昼-夜)リズムを刻む体内時計は、睡眠パターンのみならず、日の出や日没などの周期的な環境変化に対応する多くの生物過程についても制御している。それゆえ、体内時計の突然の変化は、体全体に悪い影響を与えてしまうわけだ。Nature 2012年5月3日号で、Soltたち262ページ)とChoたち3123ページ)は、マウスの実験で、概日時計が代謝を調節する分子機構を明らかにするとともに、この時計の構成要素を標的とする薬剤が、肥満や糖尿病のような疾患の治療に使用できる可能性を提示した。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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