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複雑な心臓はこうして作られる

Nature ダイジェスト Vol. 9 No. 7 | doi : 10.1038/ndigest.2012.120716

原文:Nature (2012-04-26) | doi: 10.1038/484459a | Heart under construction

Deborah Yelon

発生過程の臓器は、変わりゆく生命体のニーズを満たすため、ダイナミックに適応・変化する。ゼブラフィッシュを用いた研究で、筋肉の意外な成長パターンによって心臓が再構築されている事実がわかった。

機能を止めずに発生中の臓器を作り変えることは、住人を退去させずに建築物を建て替えるのと同じくらい難しい作業にちがいない。しかし生命は、当然のごとくそれをやってのける。では、構造上単純な胚の心臓は、どのようにして複雑で強力な成体の心臓へと変わっていくのだろうか。簡単に思いつくのは、単純に多くの細胞が均等に増殖して、心臓がゆっくり着実に大きくなっていくというモデルであろう。しかし実態はもっと複雑で、特定の小規模な細胞集団が多くの仕事を担っているらしい。Nature 4月26日号の479ページでは、GuptaとPoss1が、巧妙な方法を用いてゼブラフィッシュの心臓の成長パターンを追跡し、ごく一部の細胞が、心臓の形を大きく変化させることを明らかにした。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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