Research Highlights

石も火には耐えられない

Nature ダイジェスト Vol. 9 No. 7 | doi : 10.1038/ndigest.2012.120718b

原文:Nature (2012-04-12) | doi: 10.1038/484144a | Hot tuff not so tough

Nico Tondini/Robert Harding World Imagery/Getty Images

火山灰などが凝結してできた凝灰岩(タフ)は、もろいが加工しやすいため、建材として広く使われている(写真はイタリアの石の都市ピティリアーノ)。今回、少なくとも1種類の凝灰岩が、火災発生後に問題を生じることが明らかになった。

ストラスブール大学(フランス)のMichael Heapらは、イタリアのナポリ周辺の建物で広く利用されている3種類の凝灰岩を調べた。そのうちの2種類は熱ストレスを加えたあとも強度の低下は見られなかったが、最もよく使われているナポリ黄色凝灰岩は、温度が1000℃に達すると耐圧強度が80%も低下してしまったのだ。これは、熱に敏感なゼオライトという鉱物が含まれているからである。

研究チームは、地域の消防条例を制定する際に、他の凝灰岩についても同様の調査を行うよう推奨している。

(翻訳:三枝小夜子)

参考文献

  1. Geology 40, 311–314 (2012)

キーワード

Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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