暗黒世界の「力」を探す素粒子実験
Nature ダイジェスト Vol. 9 No. 7 | doi : 10.1038/ndigest.2012.120707
原文:Nature (2012-04-05) | doi: 10.1038/484013a | Physicists hunt for dark forces
素粒子物理学の新たな地平を求めて、安価な粒子加速器と少ない研究費で、「重い光子」を探る試みが始まった。
JEFFERSON LAB
米国バージニア州ニューポートニューズにあるトマスジェファーソン国立加速器施設(TJNAF)。地下トンネルの中の加速器で電子ビームが加速されている。このビームのエネルギー(電子の速度)はそれほど高くないが、非常に多くの電子が詰め込まれている。理由は、「輝かない光子」を検出するために、きわめて強い(電子の数が多い)ビームが必要であるからだ。