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ローレンツの電子論から120年

Nature ダイジェスト Vol. 9 No. 7 | doi : 10.1038/ndigest.2012.120706

Frank Wilczek

それは、古典物理学から現代物理学への架け橋となった

エレクトロニクス文明を生み出した電子も、100年少し前までは単なる概念にすぎなかった。その電子に明確なイメージを与えたのが、オランダの物理学者H.A.ローレンツである。2012年6月は、彼の卓越した「電子論」が誕生して120周年にあたる。ローレンツの電子は単なる仮想粒子ではなく、その後展開された理論物理学の、まさに要石(かなめいし)となるものであった。現在の物理学者は単純で美しい方程式によって自然を完璧に記述できるという考え方に慣れているが、ローレンツ以前は、そんな考え方は神秘的で怪しいものとされていた。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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