Research Highlights

光らない雷の放射線バースト

Nature ダイジェスト Vol. 9 No. 4 | doi : 10.1038/ndigest.2012.120416

原文:Nature (2011-12-01) | doi: 10.1038/480008a | Thunder but no lightning

P. J. HUDSON/FLICKR/GETTY

雷活動が引き起こす長時間の放射線バーストは、必ずしも放電を伴わないことが知られている。だが、その理由は完全には解明されていない。日本原子力研究開発機構敦賀本部(福井県)の鳥居建男とその研究グループは、福井県の敦賀半島の先端で、雷雲の下の放射線バーストを追跡した。彼らが観察した放射線発生源は、おそらく雷雲内部の強い電場によってできたもので、移動していた。放射性発生源の形は、半径700mの下向きの半球状で、最も低いところでは、高度はわずか300mだった。

雷雲は南に向かって移動しながら数分間にわたって放射線を放出したが、その間、放電はなかった。これはおそらく、放射線発生源の半球が地面に近すぎたからであろうと、研究チームは示唆している。

(翻訳:三枝小夜子)

参考文献

  1. Geophys. Res.Lett. http://dx.doi.org/10.1029/2011GL049731 (2011)

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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