Seven Days

氷河はこうして生まれる

NASA/DMSf

南極大陸西部の季節ごとの定期的な氷観測飛行で、大型の氷山が発生するきざしが発見された。それは、南極大陸西岸からアムンゼン海に張り出しているパインアイランド氷河に見つかった亀裂で、長さ29km以上に及ぶ。2011年10月半ば、アイスブリッジ・プロジェクトという米国航空宇宙局(NASA)のプロジェクトにより、その亀裂(写真:幅約80m、深さ約50m)は発見された。プロジェクトの研究者によれば、最終的に棚氷から切り離されると、できた氷山の面積は約880km2になるという。

現在、パインアイランド氷河は急速に後退しており、南極大陸西部での氷の消失の大部分を占めている。

翻訳:小林盛方

Nature ダイジェスト Vol. 9 No. 2

DOI: 10.1038/ndigest.2012.120225

原文

How icebergs begin
  • Nature (2011-11-10) | DOI: 10.1038/479154a