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霊長類の脳で、“下等な”動物の神経回路が果たしていた役割とは?

伊佐 正

Nature ダイジェスト Vol. 9 No. 11 | doi : 10.1038/ndigest.2012.121118

高度に発達したヒトやサルの脳神経系にも、ネコなどの“下等”な動物が持つ神経回路が残存している。神経生理学者の伊佐正・生理学研究所教授は、そうした“古い脳”にも重要な機能があることを新しい手法を用いて実証し、神経科学に新たな局面を切り開いた。

–– Nature ダイジェスト:“古い脳”とは何のことですか?

伊佐:動物の進化の過程で、古くから存在する機能やシステムという意味です。

ヒトの脳神経系は、進化によって獲得した複雑な神経回路で構成されています。では、高度な機能を発揮する新しい神経回路を獲得したとき、古い回路はどうなるか。その疑問に、今回の私たちの研究は、1つの答えを出すことができました。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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