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黒死病の原因菌のゲノム解読

660年前の細菌のゲノム解析によって、ヨーロッパの暗黒時代の謎の1つが解明された。

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Hulton Archive/Getty Images

Nature ダイジェスト Vol. 9 No. 1 | doi : 10.1038/ndigest.2012.120110

原文:Nature (2011-10-27) | doi: 10.1038/478444a | The Black Death decoded

Ewen Callaway

14世紀半ば、ヨーロッパでは全土にわたって、凶悪な疫病、黒死病が猖獗を極めていた。そしていよいよロンドンまで到達しそうだという噂が広まると、ロンドン市民たちは急遽、墓穴を掘り始めた。1348年、ロンドン大司教のRalph Stratfordは、黒死病の犠牲者数が教会の墓地の収容能力を超えた場合に備え、すでに購入していた数エーカーの土地を埋葬用に回した。その後、2年で、ロンドン市民4万~10万人のうち3分の1~2分の1が死亡し、イースト・スミスフィールドとウェスト・スミスフィールドの2つの新しい墓地には何千人もの遺体が葬られた。流行のピーク時には毎日200人もの遺体が埋葬されたという(「黒死病の進路」参照)。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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