Research Highlights

複雑な鳴き声を出すガマアンコウ

Nature ダイジェスト Vol. 8 No. 8 | doi : 10.1038/ndigest.2011.110812

原文:Nature (1970-01-01) | doi: 10.1038/473256a | Warblers of the underwater world

鳥類・哺乳類・両生類の多くは、発する声の周波数や強さに変化をつけて、伝える情報量(語彙)を増やしている。しかし、コーネル大学(米国ニューヨーク州イサカ)のAndrew Bassたちの報告によると、魚類の発声においても、周波数ジャンプや重音発声(高さの異なる2つの音を同時に発する)といった「非線形的な音響」が見られるという。

鳥類・哺乳類・両生類の多くは、発する声の周波数や強さに変化をつけて、伝える情報量(語彙)を増やしている。しかし、コーネル大学(米国ニューヨーク州イサカ)のAndrew Bassたちの報告によると、魚類の発声においても、周波数ジャンプや重音発声(高さの異なる2つの音を同時に発する)といった「非線形的な音響」が見られるという。

ガマアンコウ科のBatrachomoeus trispinosusは、浮き袋を震わせて「ホーホー」「ブーブー」と鳴く。海の底もなかなか騒がしいわけだが、研究チームがそれらの鳴き声を記録して解析したところ、鳴き声の約35%で1種類以上の非線形的な音響特性が見られたという。なお、発声に関与する運動神経を切断すると、こうした音響効果は生じなくなった。

このような複雑な発声は、これまでは、脊椎動物の四肢類でしか見つかっていなかった。今回の発見は、脊椎動物においては、音響シグナルを革新する方向に大きな選択圧がかかっていることを物語る。

(翻訳:船田晶子)

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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