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暗躍するバクテリオファージ

Nature ダイジェスト Vol. 8 No. 8 | doi : 10.1038/ndigest.2011.110805

原文:Nature (2011-06-09) | doi: 10.1038/news.2011.360 | Phage on the rampage

Marian Turner

抗生物質の乱用が、ヨーロッパを席捲している病原性大腸菌の出現を推進したのかもしれない。

今年5月、ドイツに端を発した大腸菌による食中毒はヨーロッパ各地に広がり、6月29日現在、死者は47人に達している。たいていの食中毒は、汚染された食品が原因だが、今回の場合、感染ルートの解明は行き詰まっている。先頃、ドイツで行われた症例対照研究で、サラダの野菜が指摘され、キュウリと発芽野菜(スプラウト)の2つに嫌疑がかけられた。これらが、もともと土壌や水中にいた細菌で汚染された可能性があったからだ。しかし、この細菌の発生源としては、動物である可能性が高い。病原性大腸菌は通常、反芻動物の糞便で食物網が汚染されたり、あるいは生乳製品や肉製品が汚染されたりしてヒトへ伝播する。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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