News Feature

ヨーロッパの時限爆弾

Nature ダイジェスト Vol. 8 No. 8 | doi : 10.1038/ndigest.2011.110824

原文:Nature (2011-05-12) | doi: 10.1038/473140a | Europe's ticking time bomb

Katherine Barnes

イタリアのベズビオ山は世界で最も危険な火山の1つである。だが、将来起こりうる大規模な噴火については、研究者と行政当局の間で見解が分かれている。

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BETTMANN/CORBIS

その眠れる山が目覚めるとき、強烈な爆発が起こる。火山灰と岩石が巨大な柱のように空高く吹き上げられ、高度40kmの成層圏にまで達する。やがて破片は落下し始め、灼熱の軽石が地表を叩き、火山灰が厚い層をなして地面を覆う。屋根は崩れ落ち、自動車はキシキシと音を立てて転がる。だが、これは悪夢の始まりにすぎない。まもなく、高温の火山灰と軽石とガスを含んだ大火砕流が、うなりをあげて火山の傾斜をなだれ落ち、建物を粉砕し、行く手にあるものすべてを飲み込んでいく。多くの人々が暮らし活気に満ちた大都市は、一夜にして不毛地帯へと変わる。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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