とっておき年間画像特集2010
地球はアート バルト海に浮かぶスウェーデンのゴットランド島の周辺海域で、緑色を帯びた植物プランクトンが渦巻くように広がっているようす。2005年に地球観測衛星ランドサット7号によって撮影されたものを、2010年の「Earth as Art(地球はアート)」オンライン画像集用に、米国地質調査所が彩色し直したものである。 Credit: USGS/NASA/LANDSAT 7
陽子どうしの衝突 2010年3月、ジュネーブ近郊の欧州原子核研究機構(CERN)にある大型ハドロン衝突型加速器の1つでALICE実験が行われた。これは、そのときの衝突点から飛び出した素粒子の軌跡。7TeVに加速した陽子どうしを衝突させており、その反応エネルギーは従来の実験の3倍以上にもなる。 Credit: D. CHATZIFOTIADOU/CERN
彗星のクローズアップ 輝くように見えるのは、ハートレー第2彗星から噴出する二酸化炭素のジェット。2010年11月に、NASAのEPOXI探査計画の探査機が、同彗星から700キロメートルの圏内に入ったときに撮影したもの。 Credit: NASA/JPL-CALTECH/UMD
光を感じ取る蛆虫 2010年11月に公開されたこの画像は、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)の幼虫で、光を感知する神経細胞(緑色)が織りなすネットワークを示したもの。幼虫にとって安全な暗闇に向かって進めるように、全身で光を検知していることがわかる。 Credit: C. HAN/UCSF
グラフェンのキルト金の表面上に広がる大量のリボン状グラフェン。このリボン1本の長さは数十ナノメートルで、化学合成によってその場で小さい分子から成長させたものである。 Credit: R. FASEL
巨大な氷の島が流れ出す2010年8月上旬、グリーンランドのペテアマン氷河から、250平方キロメートルもの広さの巨大な氷塊が分離した。北極圏で生じた氷山としては、1962年以降で最大であった。 Credit: NASA EARTH OBSERV./J. ALLEN & R. SIMMON/NASA EO-1/USGS
太陽の活動が盛んになる2010年9月にNASAの太陽観測衛星「ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー」がとらえたこの画像は、太陽活動の活発化が間近に迫っていることを示している。 Credit: NASA/SDO
はるか大昔のクモ中国・内モンゴル自治区で見つかった約1億6500万年前のクモの化石。現在のクチコグモ科と非常によく似ていることから、この仲間は、中生代ジュラ紀からの進化の過程でほとんど変化していないと考えられる。 Credit: P. A. SELDEN UNIV. KANSAS
シャトルのシルエット2010年2月、スペースシャトル「エンデバー号」が国際宇宙ステーションに向かった。これは、国際宇宙ステーションから撮影されたドッキング前のシャトルと地球の光景。エンデバー号は2011年春に最終フライトの予定である。 Credit: NASA
Nature ダイジェスト Vol. 8 No. 2
DOI: 10.1038/ndigest.2011.110207