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イレッサで患者が救えることを信じ続けた医師 (萩原 弘一)

萩原 弘一

Nature ダイジェスト Vol. 8 No. 12 | doi : 10.1038/ndigest.2011.111226

日本人の死因の30%を占めるがん。そのうち肺がんは、男性のトップ、女性で第3位だ。2002年に発売された肺がん治療薬イレッサ(薬物名ゲフィチニブ)は、高い効果を発揮したものの、副作用のために認可取り消しの危機に見舞われた。その後、イレッサが安心して使えるようになるまで長い道のりを要したが、その陰には、基礎研究と臨床の現場を結んだ医師たちの努力があった。

––Natureダイジェスト:イレッサは、どんな薬なのですか?

気管支鏡で得た肺がんの細胞。 | 拡大する

萩原:肺がん患者さんに驚くほどよく効く薬です。肺がんで寝たきりだった患者さんが、歩いて帰れるほど元気になる例もあります。

肺がんのうち80%を占めるのは、「非小細胞性肺がん」と呼ばれるタイプなのですが、イレッサはこのタイプに対する治療薬です。日本では2002年に、米国では2003年に認可されました。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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