初代星で作られた元素を含む宇宙初期の銀河を観測
米国航空宇宙局(NASA)ゴダード宇宙飛行センター(メリーランド州グリーンベルト)で組み立て中のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡。2016年11月撮影。反射鏡の直径は約6.5 m。同望遠鏡は2021年12月に打ち上げられ、ラグランジュ点の1つで観測を行っている。 Credit: Alex Wong/Staff/Getty Images News/Getty
天文学者は、あらゆる歴史学者の中で最も幸運だと言える。天文学者は、非常に遠くにある天体を見ることによって、時間をさかのぼって過去を見ることができるからだ。しかし、宇宙のより遠くを見るにつれ、観測は最も明るく、質量の大きな銀河へ偏りがちだ。金沢大学の中島王彦(なかじま・きみひこ)ら(国立天文台、東京大学、総合研究大学院大学、早稲田大学の研究者を含む)は今回、初期の宇宙にあり、LAP1-Bと名付けられた、遠く、質量の小さな銀河をジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)を使って観測した結果をNature 2026年5月14日号363ページで報告した1。LAP1-Bのこのスナップ写真はこの銀河の進化の最初期に撮られたもので、それはこの銀河の第一世代の恒星(初代星)が一生の終わりに達したすぐ後だったことを彼らの観測結果は示した。こうした低質量銀河のその後のものは、銀河系(天の川銀河)の周辺でこれまでに見つかっているが、これはそうした小銀河を初めて誕生時に観測したものだ。
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翻訳:新庄直樹
Nature ダイジェスト Vol. 23 No. 8
DOI: 10.1038/ndigest.2026.260852
原文
Relics of the first stars spotted in a distant, ultra-faint galaxy- Nature (2026-05-13) | DOI: 10.1038/d41586-026-01151-1
- Alexander Ji
- シカゴ大学(米国イリノイ州)に所属
参考文献
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