Editorial

好奇心による研究を後回しにするな

英国のRachel Reeves 財務相( 左から3 番目) は2026 年1 月、世界有数のヘルスケア企業であるシーメンス・ヘルシニアーズ(英国オックスフォード)を訪れ、科学と経済成長に向けた政府方針について演説を行った。 Credit: Peter Cziborra/WPA/Getty

英国の科学研究助成金が大きく変化しようとしている。このことを国内の研究コミュニティーが知ったのは、2025年12月のことだった。同国の科学研究資金配分機関であるUKリサーチ・アンド・イノベーション(UKRI)は、医学、生物科学、物理科学の研究に対する既存の助成金プログラムを一時停止し、その間に、同機関の幹部が、今後の資金配分の決定内容を主として政府の目標に近付けるためにどのような方策を講じることができるのかという検討に着手することとなった。これは、短期契約の満了が迫っている人々や、助成金の新規獲得や更新を控えている人々にとって、深刻な打撃となり、キャリアを終わらせてしまう可能性もあると、インペリアルカレッジ・ロンドン(英国)の免疫学者であるJohn Tregoningが、Nature 2026年1月22日号のWorld Viewに書き記している(nature.com/articles/d41586-026-00447-6参照)。「研究を突然中止させるというのは、より良い研究を実現するためのやり方ではない」と彼は述べている。

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翻訳:菊川要

Nature ダイジェスト Vol. 23 No. 5

DOI: 10.1038/ndigest.2026.260505

原文

Don’t deprioritize curiosity-driven research
  • Nature (2026-02-17) | DOI: 10.1038/d41586-026-00469-0