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異なる2種の雄を生む女王アリ

イベリア収穫アリ(Messor ibericus)の女王は、一般的なアリと同様の単為生殖により自種の雄アリ(左)と、これまで例のない摩訶不思議な方法で異なる種(Messor structor)の雄アリ(右)を生み出している。 Credit: Jonathan Romiguier, Yannick Juvé, Laurent Soldati

複雑な社会を形成することが知られているアリは、動物の中でもしばしば奇妙で型破りな生殖戦略を持つことで名高い。このほどモンペリエ進化科学研究所(ISEM、フランス)のYannick Juvé、Célia Lutrat、およびAlice Haら1は、クロナガアリの一種イベリア収穫アリ(Messor ibericus)が予想を超えた奇怪な生殖戦略を持つことを示し、その成果をNature 2025年10月9日号372ページに報告している。研究チームによれば、M. ibericusの女王アリは別種のアリのゲノムを奪い取って、働きアリを生み出しているという。M. ibericusの女王アリは、繁殖という目標を達成するために、他種の集団に依存するリスクを冒す代わりに、2つのタイプの雄、つまり自身の種の雄と、遺伝学的には異なる種の雄を仔として生み出すという驚くべき能力を獲得しているのだ。

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翻訳:三谷祐貴子

Nature ダイジェスト Vol. 23 No. 1

DOI: 10.1038/ndigest.2026.260153

原文

Ant queens produce sons of two distinct species
  • Nature (2025-10-09) | DOI: 10.1038/d41586-025-02524-8
  • Jessica Purcell
  • カリフォルニア大学リバーサイド校(米国)に所属

参考文献

  1. Juvé, Y. et al. Nature https://doi.org/10.1038/s41586-025-09425-w (2025).

  2. Helms Cahan, S. & Keller, L. Nature 424, 306–309 (2003).
  3. Helms Cahan, S. & Vinson, S. B. Evolution 57, 1562–1570 (2003).
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  5. Ohkawara, K., Nakayama, M., Satoh, A., Trindl, A. & Heinze, J. Biol. Lett. 2, 359–363 (2006).
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