Editorial

国連の次期事務総長に女性を選出すべき理由

アントニオ・グテーレスと潘基文(パン・ギムン)は、男性が国連の指導的地位を占めてきた長い慣例における最新の事例である。 Credit: Drew Angerer/Getty

今から30年前の1995年9月、国連の第4回世界女性会議が北京(中国)で開催され、各国を代表する約5万人(そのほとんどが女性)が出席した。この会議で、189カ国の代表が、世界中の女性の生活を向上させるための計画を採択した。この計画(「北京宣言」と呼ばれるようになった)では、ジェンダー平等が人権の1つであるだけでなく、社会を変革し、全ての人々の生活を豊かにするものであることが認められている。これは、今ではとても想像できない出来事であり、そのことには悲しみを覚える。

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翻訳:菊川要

Nature ダイジェスト Vol. 22 No. 7

DOI: 10.1038/ndigest.2025.250705

原文

Why it’s time the United Nations is led by a woman
  • Nature (2025-04-09) | DOI: 10.1038/d41586-025-01008-z

参考文献

  1. Haack, K. Women’s Access, Representation and Leadership in the United Nations (Palgrave MacMillan, 2022).
  2. Krause, J., Krause, W. & Bränfors, P. Int. Interact. 44, 985–1016 (2018).

  3. Ta-Johnson, V. P., Keels, E. & Bayram, A. B. Int. Interact. 48, 1089–1120 (2022).

  4. Sikkink, K. Evidence for Hope: Making Human Rights Work in the 21st Century (Princeton Univ. Press, 2017).
  5. Andrijevic, M., Zimm, C., Moyer, J. D., Muttarak, R. & Pachauri, S. Nature Clim. Chang. 15, 138–146 (2025).