研究におけるジェンダー比を常に把握して一人一人が責任を持つようにすべきだ
科学論文における著者としての女性の割合は、多くの研究分野で依然として低い。 Credit: Thomas Koehler/Photothek/Getty
女性の研究への参加が男性の参加に匹敵する形で文献に反映されていないこと、そして、文献上に男女以外の性同一性がほとんど記載されていないことが広く知られている。こうした格差は、一部の研究分野、とりわけ物理科学分野(T. Berry and S. Mordijck Commun. Phys. 7, 77; 2024)や研究機関の上層部で著しく大きい。それでも、この格差の解消が著しく進展している研究分野はあるのだろうか。もしあるのなら、そうした研究分野から、あるいは逆に格差が拡大している研究分野から何を学ぶことができるのだろうか。2024年にスタートしたNature Indexの「Nature Index Author Gender Ratio」というプロジェクトで、報告者とデータ分析者が、こうした論点を含めて、数々の論点に関する調査に取りかかっている。早々に得られた一部の調査結果が、2025年3 月26日にNature Indexで報告された(nature.com/articles/d41586-025-00553-x)。
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翻訳:菊川要
Nature ダイジェスト Vol. 22 No. 6
DOI: 10.1038/ndigest.2025.250605
原文
Track gender ratios in research to keep countries, institutions and publishers accountable- Nature (2025-03-26) | DOI: 10.1038/d41586-025-00891-w
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