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グーグル社の量子チップがエラー率の指数関数的な低減を達成

グーグル社の量子計算研究施設に設置された、量子チップを冷却するためのクライオスタット(低温恒温装置)。 Credit: Google Quantum AI

グーグル社(米国カリフォルニア州マウンテンビュー)が、新しく開発した量子チップ(量子計算プロセッサー)により、1個の量子ビットを多数の量子ビットで構成することで量子メモリーのエラー率を指数関数的に下げることに初めて成功した。これは、実用になる精度の高い量子コンピューターを作るために必須と考えられている技術、「量子誤り訂正」の効果が実際に確かめられたことを意味し、実用的な量子コンピューターの開発に向けて重要な段階が達成された。

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翻訳:新庄直樹

Nature ダイジェスト Vol. 22 No. 3

DOI: 10.1038/ndigest.2025.250307

原文

‘A truly remarkable breakthrough’: Google’s new quantum chip achieves accuracy milestone
  • Nature (2024-12-09) | DOI: 10.1038/d41586-024-04028-3
  • Davide Castelvecchi

参考文献

  1. Google Quantum AI and Collaborators. Nature https://doi.org/10.1038/s41586-024-08449-y (2024).

  2. Google Quantum AI. Nature 614, 676–681 (2023).
  3. Bravyi, S. et al. Nature 627, 778–782 (2024).
  4. Putterman, H. et al. https://arxiv.org/abs/2409.13025 (2024).

  5. Sivak, V. V. et al. Nature 616, 50–55 (2023).