モノクローナル抗体がもたらした医学と生命科学の革新
生化学者のGeorges Köhler(左)とCésar Milsteinは、モノクローナル抗体に関する研究により、Niels Kaj Jerneと共に1984年のノーベル生理学・医学賞を受賞した。 Credit: Bonn-Sequenz/ullstein bild/Getty, Bettmann/Getty
1975年8月7日、Natureは現代科学と医療に極めて大きな影響を与えた論文を掲載した1。生化学者Georges KöhlerとCésar Milsteinによるその研究は、いわゆるモノクローナル抗体と呼ばれる抗体を実験室で大量に作製する方法について報告したものだ。免疫系が産生する抗体は、特定の抗原(ウイルスや細菌などの外来性因子が体内で作り出し、体内の防御機構に作用する分子)だけに結合する特異的なものである。モノクローナル抗体は大量生産が可能で、任意の標的を認識するよう設計できる。このため、モノクローナル抗体は、基礎研究の基盤となっただけでなく、臨床では自己免疫疾患2、アレルギー3、がん4などの診断と治療に広く用いられている。
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翻訳:編集部
Nature ダイジェスト Vol. 22 No. 11
DOI: 10.1038/ndigest.2025.251105
原文
Monoclonal antibodies revolutionized biomedical science and health care- Nature (2025-08-07) | DOI: 10.1038/d41586-025-02452-7
参考文献
- Köhler, G. & Milstein, C. Nature 256, 495–497 (1975).
- Bird, L. Nature Immunol. 17, S17 (2016).
- Durham, S. R. & Shamji, M. H. Nature Rev. Immunol. 23, 317–328 (2023).
- Bondar, T. Nature Immunol. 17, S18 (2016).
Chan, A. C., Martyn, G. D. & Carter, P. J. Nature Rev. Immunol. https://doi.org/10.1038/s41577-025-01207-9 (2025).
- Lederberg, J. Science 129, 1649–1653 (1959).
- Brenner, S. & Milstein, C. Nature 211, 242–243 (1966).
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