Advances

マクロファージの食欲増進

がん細胞を攻撃しているマクロファージの想像図。 Credit: Marcin Klapczynski/iStock/Getty

生体内には、他の細胞を情け容赦なく貪(むさぼ)り食う細胞がある。この「細胞の共食い」は普通に起こっている自然現象で、今この瞬間も、あなたの体内では白血球が何百万個もの古くなった赤血球を食べている。Proceedings of the National Academy of Sciencesに発表された最近の研究は、ある遺伝子群を使ってこの貪食(どんしょく)を刺激すると、新たながん免疫療法を改善できると提唱している。

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翻訳:粟木瑞穂

Nature ダイジェスト Vol. 21 No. 8

DOI: 10.1038/ndigest.2024.240818a