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近距離の共同研究は破壊的な成果を生みやすい
遠く離れた人々との共同研究はイノベーションを損ないかねず、メンバー間の距離が近い研究チームの方が画期的な発見をしやすいことを示唆する研究が、Nature 2023年11月30日号987ページで報告された1。この研究によれば、距離的に分散した共同研究者たちは、集合知からの恩恵はあるものの概念的な作業では協力しにくい傾向があり、そうしたチームは、破壊的な発見よりも漸進的な進歩をもたらすのに適しているという。
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翻訳:小林盛方
Nature ダイジェスト Vol. 21 No. 3
DOI: 10.1038/ndigest.2024.240316
原文
‘Disruptive’ science: in-person teams make more breakthroughs than remote groups- Nature (2023-11-29) | DOI: 10.1038/d41586-023-03618-x
- David Adam
参考文献
- Lin, Y., Frey, C. B. & Wu, L. Nature 623, 987–991 (2023).
- Park, M., Leahey, E. & Funk, R. J. Nature 613, 138–144 (2023).
- Watson, J. D. & Crick, F. H. Nature 171, 737–738 (1953).
- Lander, E. S. et al. Nature 409, 860–921 (2001).
- Grözinger, N., Irlenbusch, B., Laske, K. & Schröder, M. J. Econ. Behav. Org. 180, 201–218 (2020).