Editorial

音楽業界の気候変動への取り組みに変革を

ライブ音楽は二酸化炭素排出の大きな要因となっているが、その慣行を変えることで、他の分野においても変化を促すことができる。 Credit: Kristian Buus/Contributor/In Pictures/Getty

2024年8月25日に英国ブリストルで開催された終日公演のライブ音楽フェスティバル「アクト1.5」にマッシヴ・アタックが出演し、約3万4000人のファンを前に演奏を披露した。それ自体は特に珍しいことではなく、夏になれば、こうしたイベントが世界の多くの地域で連日開催されている。しかし、アクト1.5は、少し違ったことを目指していた。アクト1.5は、「気候変動対策の加速装置」と銘打ったフェスティバルであり、ライブ音楽業界の脱炭素化を目的として5年間にわたって実施されたマッシヴ・アタックとマンチェスター大学(英国)のティンダル気候変動研究センターの科学者グループとのコラボレーションの集大成だった。

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翻訳:菊川要

Nature ダイジェスト Vol. 21 No. 12

DOI: 10.1038/ndigest.2024.241205

原文

Live music is a major carbon sinner — but it could be a catalyst for change
  • Nature (2024-09-04) | DOI: 10.1038/d41586-024-02828-1