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抗肥満薬が肥満以外にも効く理由

新しい抗肥満薬は、肥満だけでなく、嗜癖やパーキンソン病など、幅広い疾患に効果があるようだ。その背後にあるメカニズムの研究が進んでいる。

本物のバーを模した米国立衛生研究所（NIH）の研究室で、嗜癖を研究しているLorenzo Leggio（右）と同僚のGeorge Koob。 Credit: Cliff Owen/AP/Alamy

米国メリーランド州ボルティモアに、特別な人しか入れないバーがある。バーにはカクテルステーションがあり、ビールサーバーが備えられ、棚には蒸留酒が所狭しと並んでいる。だが、このバーに入れるのは、研究者か薬剤臨床試験の参加者だけだ。実は、このバーの正体は研究室なのだ。ここ米国立衛生研究所（NIH）にある小さな研究室では、この設備を利用し、バーの雰囲気の中で、抗肥満薬として大ヒットしている薬剤がアルコールに対する渇望も抑制できるのではないかと検討している。

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翻訳：藤山与一

Nature ダイジェスト Vol. 21 No. 12

DOI: 10.1038/ndigest.2024.241230

原文

Why do obesity drugs seem to treat so many other ailments?
  • Nature (2024-09-26) | DOI: 10.1038/d41586-024-03074-1
  • Mariana Lenharo
  • 米国ニューヨーク市からNatureに執筆。

参考文献

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