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念願の「原子核時計」実用化へのカウントダウン
JILA(米国)の研究チームは今回、周波数コムと呼ばれるレーザー光源を用いてトリウム229(229Th)の原子核を調べた。 Credit: Ye Labs, JILA, NIST and Univ. Colorado
「原子核時計」の実現に必要な全ての要素が、ついに出揃った。原子核時計とは、原子核内の微小なエネルギー状態の変化を測定することによって時を刻む時計であり、そうした時計の実現は、精密測定の大幅な改善につながるだけでなく、基礎物理学に関する新しい知見をもたらす可能性がある。
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翻訳:藤野正美
Nature ダイジェスト Vol. 21 No. 12
DOI: 10.1038/ndigest.2024.241215
原文
‘Nuclear clock’ breakthrough paves the way for super-precise timekeeping- Nature (2024-09-04) | DOI: 10.1038/d41586-024-02865-w
- Elizabeth Gibney
参考文献
- Zhang, C. et al. Nature 633, 63–70 (2024).
- Kroger, L. A. & Reich, C. W. Nucl. Phys. A 259, 29–60 (1976).
- Kraemer, S. et al. Nature 617, 706–710 (2023).
- Elwell, R. et al. Phys. Rev. Lett. 133, 013201 (2024).
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