World View
AI検索ツールが研究をゆがめる前に監査を
大規模言語モデル(LLM:large language model)を搭載した検索ツールの登場によって、研究者が学術情報を見つける方法は変わりつつある。そうしたツールの1つである「scite Assistant」は、GPT-3.5を使用して、数百万本の科学論文のデータベースの情報に基づいて回答を生成する。「Elicit」は、学術データベースに収められた論文を検索して該当の論文と要約を表示する際、LLMを使って回答文を生成している。「Consensus」は、論文の中の主張の部分を探し出して合成し、「SciSpace」は、科学論文の中の数学や文章を説明する「AIリサーチアシスタント」を自称している。いずれのツールも、自然言語によるクエリに対して、自然言語で回答する(2023年5月号「次の論文の執筆にはAIの手を借りられる?」参照)。
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翻訳:三枝小夜子
Nature ダイジェスト Vol. 20 No. 9
DOI: 10.1038/ndigest.2023.230922
原文
Audit AI search tools now, before they skew research- Nature (2023-05-16) | DOI: 10.1038/d41586-023-01613-w
- Michael Gusenbauer
- ヨハネス・ケプラー大学イノベーションマネジメント研究所 (オーストリア・リンツ)の研究員で、Search Smartの創設者。著者は利益相反を申告している。 詳細はgo.nature.com/42e25prを参照されたい。