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「息を止めて」潜るアカシュモクザメ
魚類や海生哺乳類には、獲物を捕らえるために暖かい表層から冷たい深層へと潜ることが知られている種が多く存在する。だが、哺乳類が体温を高く一定に保つことのできる内温動物(温血動物)であるのに対し、ほとんどの魚類は体温が環境温度に影響される外温動物(冷血動物)であるため、水温が氷点近くまで下がる深海で狩りを成功させるには、何らかの方法で体温を維持し、代謝活性を保つ必要がある。熱帯や温帯の海域に生息し、深海で捕食を行うアカシュモクザメ(Sphyrna lewini)は、「鰓を閉じて体温を奪われないようにする」という独特な方法を進化させてこの課題を克服したらしいことが、このたびScience 2023年5月12日号で報告された1。
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翻訳:小林盛方
Nature ダイジェスト Vol. 20 No. 8
DOI: 10.1038/ndigest.2023.230813
原文
Hammerhead sharks are first fish found to ‘hold their breath’- Nature (2023-05-11) | DOI: 10.1038/d41586-023-01569-x
- Bianca Nogrady
参考文献
- Royer, M. et al. Science 380, 651–655 (2023).
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