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ウイルス感染症と神経変性疾患の関連が示される

インフルエンザウイルス。 Credit: KATERYNA KON/Science Photo Library/Getty

およそ45万人分の電子カルテのデータを解析した結果、インフルエンザウイルスなどの一般的なウイルスへの感染歴と、アルツハイマー病やパーキンソン病のような神経変性疾患の発症リスクの上昇との間に関連があることが明らかになった。だが研究者たちは、この結果はあくまで関連がある可能性を示しているにすぎず、ウイルス感染症が実際に神経変性疾患発症の引き金になるのかどうか、また、どのような機序で疾患を引き起こすのかはまだ不明だと指摘している。

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翻訳:藤山与一

Nature ダイジェスト Vol. 20 No. 5

DOI: 10.1038/ndigest.2023.230513

原文

Massive health-record review links viral illnesses to brain disease
  • Nature (2023-01-23) | DOI: 10.1038/d41586-023-00181-3
  • Max Kozlov

参考文献

  1. Levine, K. S. et al. Neuron https://doi.org/10.1016/j.neuron.2022.12.029 (2023).
  2. Jamieson, G. A., Maitland, J. J., Wilcock, G. K., Craske, J. & Itzhaki, R. F. J. Med. Virol. 33, 224–227 (1991).
  3. Bjornevik, K. et al. Science 375, 296–301 (2022).
  4. Swaddiwudhipong, N. et al. J. Alz. Assoc. https://doi.org/10.1002/alz.12802 (2022).