News in Focus
ウイルス感染症と神経変性疾患の関連が示される
およそ45万人分の電子カルテのデータを解析した結果、インフルエンザウイルスなどの一般的なウイルスへの感染歴と、アルツハイマー病やパーキンソン病のような神経変性疾患の発症リスクの上昇との間に関連があることが明らかになった。だが研究者たちは、この結果はあくまで関連がある可能性を示しているにすぎず、ウイルス感染症が実際に神経変性疾患発症の引き金になるのかどうか、また、どのような機序で疾患を引き起こすのかはまだ不明だと指摘している。
全文を読むには購読する必要があります。既に購読されている方は下記よりログインしてください。
本サービスでは、サイトご利用時の利便性を向上させるためにCookiesを使用しています。詳しくは、シュプリンガーネイチャー・ジャパン株式会社の「プライバシー規約」をご覧下さい。
翻訳:藤山与一
Nature ダイジェスト Vol. 20 No. 5
DOI: 10.1038/ndigest.2023.230513
原文
Massive health-record review links viral illnesses to brain disease- Nature (2023-01-23) | DOI: 10.1038/d41586-023-00181-3
- Max Kozlov
参考文献
- Levine, K. S. et al. Neuron https://doi.org/10.1016/j.neuron.2022.12.029 (2023).
- Jamieson, G. A., Maitland, J. J., Wilcock, G. K., Craske, J. & Itzhaki, R. F. J. Med. Virol. 33, 224–227 (1991).
- Bjornevik, K. et al. Science 375, 296–301 (2022).
- Swaddiwudhipong, N. et al. J. Alz. Assoc. https://doi.org/10.1002/alz.12802 (2022).