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従来の観測では見えなかった天の川銀河にある星々の墓場

従来の観測では見えなかった超新星残骸の画像。色は熱を表していて、最も低温の紫色から青、緑、赤の順で高温になり、白が最も高温。 Credit: R. Kothes (NRC) and the PEGASUS team

天の川銀河(銀河系とも呼ばれる)では少なくとも100年に1回は超新星爆発が起きていると推定されている。超新星爆発は、燃料を使い果たした大質量星が最後に起こす大爆発であり、飛び散った塵とガスの雲は何光年も離れたところまで広がっていく。こうした「超新星残骸」は数千年にわたって宇宙空間に残り、やがて散逸する。天文学者は超新星残骸を調べることで天の川銀河に関する有用な情報を得ることができる。超新星残骸にはしばしば、他の恒星や惑星の他、時には生命さえも生み出す重元素が含まれているからだ。

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翻訳:三枝小夜子

Nature ダイジェスト Vol. 20 No. 4

DOI: 10.1038/ndigest.2023.230414

原文

Star graveyard revealed in super-clear image of the Milky Way
  • Nature (2023-01-19) | DOI: 10.1038/d41586-023-00110-4
  • Jonathan O'Callaghan