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嫦娥5号が持ち帰った「月の石」から火山活動に新知見

嫦娥5号が月の試料を持ち帰ったことで、中国の科学者たちは初めて月の石を研究する機会を得ることができた。 Credit: REN HUI/VCG/GETTY

地質年代学者の李献華(Xian-Hua Li)は、つい最近まで、もっぱら地球上の溶岩を研究していた。しかし、2020年12月に嫦娥(じょうが)5号が中国の月探査機として初めて試料を地球に持ち帰ると、彼は月の石の研究に軸足を移した。中国科学院地質学・地球物理学研究所(IGG;北京)を拠点とする李は、「私は地球外の岩石を研究する研究者に生まれ変わったのです」と言う。

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翻訳:三枝小夜子

Nature ダイジェスト Vol. 19 No. 6

DOI: 10.1038/ndigest.2022.220614

原文

China’s first moon rocks ignite research bonanza
  • Nature (2022-03-15) | DOI: 10.1038/d41586-022-00683-6
  • Smriti Mallapaty

参考文献

  1. Che, X. et al. Science 374, 887–890 (2021).
  2. Li, Q.-L. et al. Nature 600, 54–58 (2021).
  3. Jolliff, B.L. et al J. Geophys. Res. 105, 4197–4216 (2000).
  4. Tian, H.-C. et al. Nature 600, 59–63 (2021).
  5. Hu, S. et al. Nature 600, 49–53 (2021).