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ディープマインド社のAIが数学研究を支援

Nature ダイジェスト Vol. 19 No. 3 | doi : 10.1038/ndigest.2022.220320

原文:Nature (2021-12-01) | doi: 10.1038/d41586-021-03593-1 | Deepmind's AI helps untangle the mathematics of knots

Davide Castelvecchi

数学分野に機械学習を活用できないか。そう考えた研究チームは、AIに大量のデータを学習させ、数学者たちが見逃していたパターンを探し出させた。それを数学者が証明するという、AIと人間の新たな協働の形は、大規模データセットを扱う他の研究分野にも役立つ可能性がある。

結び目理論研究者は、機械学習を使って結び目に関する数式を推測し、その数式の妥当性を証明した。 | 拡大する

Boris SV/Moment/Getty

人間がこれまで見落としていた数学的なつながりが、機械学習によって初めて発見された。人工知能(AI)大手のディープマインド社(DeepMind;英国ロンドン)の研究チームは、数学者たちとタッグを組んで、結び目理論と対称性の研究という2つの別々の問題に挑んだ。AIを利用した手法は、どちらの問題についても数学者が新しいパターンを発見するのを支援し、数学者はそこから従来の手法で問題に取り組むことができた。研究に参加した数学者の1人であるオックスフォード大学(英国)のMark Lackenbyは、「機械学習ツールが直観のガイドとしていかに有用であるかを知り、非常に驚きました」と語る。「自分の先入観が覆されることになるとは思ってもいませんでした」。研究チームは、この手法についてNature 2021年12月2日号に報告し(A. Davies et al. Nature 600, 70-74; 2021)、大規模データセットを扱う他の数学分野にも恩恵をもたらすかもしれないとしている。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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