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現生人類の脳に優位性を与えた可能性のある遺伝子変異を発見
現生人類とネアンデルタール人の脳の大きさは、ほぼ同じだった。 Credit: ADAPTED FROM ALAMY
ネアンデルタール人と現生人類の共通祖先が世界中に分散していた50万年以上前、ある重要な遺伝子に変異が起きた者がいた。Scienceで報告されたこの変異1は、突然、脳の一部に改善をもたらし、脳細胞の数を劇的に増加させ、現生人類の祖先に当たるこのヒト族に、おそらくネアンデルタール人やその近縁ヒト族よりも認知の面で優位性をもたらしたと考えられる。
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翻訳:古川奈々子
Nature ダイジェスト Vol. 19 No. 12
DOI: 10.1038/ndigest.2022.221210
原文
Did this gene give modern human brains their edge?- Nature (2022-09-08) | DOI: 10.1038/d41586-022-02895-2
- Sara Reardon
参考文献
- Pinson, A. et al. Science 377, eabl6422 (2022).
- Prüfer, K. et al. Nature 505, 43–49 (2014).
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