Advances
お役立ちスズメバチ
マラッカジンコウ(Aquilaria malaccensis)。 Credit: SARNO MARKOSASI/ISTOCK/GETTY
スズメバチは、ジンコウ(沈香)の木が毛虫に食われたときに遭難信号として発する化学物質を感知して飛んで行き、その木を攻撃している毛虫にありつこうとする。だがハチが到着したとき、そこに毛虫はおらず、仕方がないのでジンコウの種子で我慢する。だまされたスズメバチはこうして種子を運び、図らずも木の繁殖を助けることになる―。Current Biologyに掲載された最近の研究によると、これは植物が防御用の化学物質を種子の拡散に利用していることを示した初の例だ。
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Nature ダイジェスト Vol. 19 No. 12
DOI: 10.1038/ndigest.2022.221230a