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人類はいかにして乳を消化できるように進化したのか

Nature ダイジェスト Vol. 19 No. 11 | doi : 10.1038/ndigest.2022.221120

原文:Nature (2022-07-27) | doi: 10.1038/d41586-022-02067-2 | How humans’ ability to digest milk evolved from famine and disease

Ewen Callaway

画期的な研究により、飢きんと病気がヒトの乳糖耐性を生んだことが分かった。

欧州では、人々が体調を崩さずに乳を飲めるようになるより前に酪農が始まった。 | 拡大する

Douglas Sacha/Moment/Getty

現代の成人のほとんどは、進化により、体調を崩さずに乳(にゅう)を飲めるようになっている。だが、欧州で酪農が始まったのは、そうした進化より何千年も前のことだ。ブリストル大学(英国)の生物地球化学者Richard Evershed、化学者Mélanie Roffet-Salque、疫学者George Smith、さらにロンドン大学ユニバーシティカレッジ(英国)の進化遺伝学者Mark Thomasを中心とする研究チームはこのほど、乳糖耐性が進化を左右するほど有益なものとなるのは、たまに発生する飢きんや病気のときだけであることを明らかにした。そのため、この形質が大きく広がるのに何千年もかかったと、研究チームは考えている(Nature 608 336–345; 2022)。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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