Advances
色を捨てて生き延びる
洞窟魚のメキシカンテトラ(Astyanax mexicanus)は信じられないほど厳しい環境に適応した。そこは冷たい真っ暗闇の洞窟で、年に1回ほど起こる洪水が餌をもたらすだけで食物はほとんどなく、長い飢えが続く。これを生き抜くため、この魚は脂肪をすぐに体に蓄積し、血糖値を高く保ち、わずかな睡眠で済ませるようになった。さらに目と体の色を失った。過酷な条件にもかかわらず比較的長生きで、15年ほど生きるものが多い。
全文を読むには購読する必要があります。既に購読されている方は下記よりログインしてください。
本サービスでは、サイトご利用時の利便性を向上させるためにCookiesを使用しています。詳しくは、シュプリンガーネイチャー・ジャパン株式会社の「プライバシー規約」をご覧下さい。
Nature ダイジェスト Vol. 19 No. 11
DOI: 10.1038/ndigest.2022.221126a