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がん細胞は睡眠中に転移しやすい

Nature ダイジェスト Vol. 19 No. 10 | doi : 10.1038/ndigest.2022.221039

原文:Nature (2022-07-07) | doi: 10.1038/d41586-022-01639-6 | Cancer cells spread aggressively during sleep

Harrison Ball & Sunitha Nagrath

血流に乗って移動するヒト腫瘍細胞の分析から、命取りとなり得るがんの転移は、睡眠中に起こりやすいことが分かった。この発見は、がんの治療にどのような影響を与えるだろうか?

血流を循環する循環腫瘍細胞(CTC;紫)。CTCの塊(クラスター)の内部には、白血球など非がん細胞が共存することが報告されている。 | 拡大する

NANOCLUSTERING/SCIENCE PHOTO LIBRARY/Getty

がんが人間の健康にとって最大の脅威の1つであるという状況は、長年にわたり変わっていない。臨床診療や腫瘍生物学の分野では数多くの発見がなされ、確かに大きな進歩が認められるとはいえ、がんという病気に関する知識には解決すべき重要な問題が依然として残されている。がんが進行する過程ではさまざまな現象が観察されるが、その中でも、がんが発生した組織から体内の別の部位へと広がる「転移」と呼ばれる現象ほど、理解すべき重要な過程はないだろう。チューリヒ工科大学のZoi Diamantopoulouら1Nature 2022年7月7日号の156ページで、がんの転移しやすさが睡眠中にどう変わるかを明らかにした研究の結果を報告している。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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