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1つのチップ上で、酵素の1000以上の変異を同時に調べる

このシリコン製のマイクロ流体チップには1568個の反応チャンバーが整列している。反応チャンバーは、チップにエッチングされたチャネルによって、上部に取り付けられた制御パイプに接続されている。 Credit: Daniel Mokhtari

酵素は生命活動の基礎を成すタンパク質であるが、酵素の作用機序を解明したり、遺伝子の変異がこれらの分子に与える影響を理解したりするには何年もかかることが多い。研究者は実験室で、タンパク質分子を構成する数百個のアミノ酸を1個ずつ改変した変異型酵素を作製し、酵素活性の能力に個々の変異がどのような影響を与えているかを検証しなければならない。

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翻訳:三枝小夜子

Nature ダイジェスト Vol. 18 No. 9

DOI: 10.1038/ndigest.2021.210905

原文

Single chip tests thousands of enzyme mutations at once
  • Nature (2021-07-23) | DOI: 10.1038/d41586-021-02034-3
  • Sara Reardon

参考文献

  1. Markin, C. J. et al. Science 373, eabf8761 (2021).
  2. Markin, C. J. et al. bioRxiv https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2020.11.24.383182v1 (2021).